最近よく
「やっぱり髪の毛は自分でカットするの?」
「その色は自分で染めたの?」
などの疑問をいただく事がとても多いです。
やっぱりあなたも「美容師だからなんでも自分でできるんでしょ?」って思ってます?
美容師が自分の髪の毛をどうにかしたい時、それは主に3通りの手段があります。
①お互いにやり合う
お店の予約があまり入っていない「空白の数時間」が存在する日がたまにあります。
そんな時は「よし、やろう!」といってお互いに切ったり染めたりパーマしたり。
でも全員分やるほど時間はないので「髪がヤバイ人順」で。白髪が伸びている人は白髪染め、髪の毛の毛量が爆発していたら髪を切る、などなど、その時の状態で一番ヤバイ人が優先されます。
「ヤバイ人」がいない場合は「試してみたい髪型や髪色」の実験台になることも。
なので、空いている時間がない忙しい時期の美容師さんは意外と髪の毛伸び放題だったりする事もあるんですよね。まさに今の私がそうなんですが(笑)
「いつも綺麗」、「それなり」に見えるのは「それなりに見えるアレンジ」をしてごまかしてまとめているだけです….
②セルフカット・カラー・パーマ
いやぁ、こればっかりは人によります。
カット
まず、セルフカットはかなりハードルが高いです。お客さんをカットする時よりはクオリティーは遥かに下がります。
でも、うちの職場の男性はバリカンやハサミを駆使してどんどん上達して行っているので、コツをつかめばうまくできる人もいます。
カラー
これは比較的自分でやってしまう美容師さんが多いのではないでしょうか。私も自分のカラーは自分でやります。
最近私がやっているのは伸びた部分をブリーチ▶︎その後カラートリートメントを上からのせるやり方です。
カラートリートメントは比較的早く落ちるので(1ヶ月ぐらい)失敗しても他の色を入れれば良いし..と結構楽観的に楽しめるから良いです。
お客さんにも「このカラーが落ちてきたら自分でカラートリートメントを乗っければまた楽しめるよ」とオススメしています。
ちなみに私は全ての工程を家のお風呂場でやります。興味のある方のためにお風呂場に色がついても落ちやすいものをオススメしておきますね↓
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エンシェールズは万が一色がお風呂場についてしまっても、お風呂掃除の洗剤をかけておけば難なくおちますよ〜。
ちなみに発色は良いけども風呂場に色がつくと落ちにくいのがコレ↓
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パンチのある色が多く発色がよいのでハッキリした色を出したい人にはお勧めですが、汚れると色によってはなかなか取れなくて大変なので上級者向けです。
パーマ
これはロングの人に限って可能な事です。短いとまず巻きづらいし、その後の色々が大変なんです。パーマは巻いて終わりではなく、一液、二液をつけるという工程があるので自分でやるのはカナリめんどくさいんですよね。
でも、どうしても!というスタッフが自宅でセルフでパーマしたのを見た事がありますが、やっぱり仕上がりはイマイチでした。うん、難しいんです。
③他店に潜入する
他のお店はどんな感じなんだろう?と興味本位や偵察がてら行ってみる人もいます。
私は美容学生の頃から通っていた美容室に美容師になってからも行った事がありますが、なんとも居づらいですね(笑)私が美容師なのはバレているんですが、なんだか変な「仲間感」みたいのが私は苦手でもう行かなくなってしまいました。
でも「お客さんの気持ち」は客観的に感じられるのでその点はすごく為になります。
正体をバラさずに他店へ入店する人もいる
職場のスタッフの中には「美容師」という正体を隠して他店へ行っている人もいます。やっぱり色んな事が気になってしまうそうです。
でも正体明かしたくないから言えない、聞けない
という、なんとももどかしい気持ちで毎回いろんな美容室に行っているようです(笑)
元美容師が職場に来店する事もある
今の職場に「現役美容師さん」は来た事はないですが、「元美容師」さんはちらほら現れます。
最初は正体を明かしていなくても、話の流れで「元美容師」が発覚するのはよくあること。
こちらとしては、カットだけでなくカラーでもシャンプーでも、なんとなく「技術を見られている感」があってちょっと緊張します。
でも逆に言えば「説明が簡単で済む、話が早い」ってのがあるんです。色の明るさとか、業界用語や感覚で通じるのは楽でよいです。
美容師が自分の髪を誰に委ねるかは人それぞれ
圧倒的に多いのは「お互いにやりあう」でしょう。
新しい薬品や、やってみたい髪型を試すのはまず自分たちからというのが一般的。
イマイチだったらその商品は仕入れないなんてことも。
だからスタッフ同士でやりあうってのは結構大事な事なんですよね。
自分たちでやるのも、他店に潜入するのもある意味自分を犠牲にしています。