今は美容師の仕事をしてる私ですが、その前にお客さんとして美容室に通っていた時はこの手の会話がとても苦手でした。。
みなさんはいかがですか?
コミュ症の私としては美容室に行く度に
「できるだけ話したくない」▶︎「でも気まずいのは嫌だから気を使って話してしまう」▶︎「終わった後、どっと疲れる」
という流れになってしまっていました。
特にキラキラしているところなんかに行ってしまった際には、体もガチガチに力が入ってしまって心身ともにグッタリです。。
そんな会話が苦手な皆様にむけて現役美容師の私が、ここ1週間「話しかけられない人の特徴」を仕事しながら観察してみました。
・美容師とのウザイ会話を回避する術
・なんで話しかけてくるのか
・美容師から見て無言のお客さんはどう思われているのか?
を中心にお届けしていきます。
カット中の美容師との会話回避方法
カットされながら「美容師がほとんど話しかけない空間作り」をうまくできる「会話回避のプロ」のお客さんが一定数存在します。以下、1週間観察した結果です。
寝たフリをする(私は多忙で疲れていますアピール)
寝たフリか本当に眠いのかはよくわかりませんが「気づいたら目を瞑っている人」がいます。これは男性に多いかな?
あとは本当に多忙でヘトヘトなオーラ全開で来るお客様。
座ったら寝ます。
流石に疲れて寝ている人に無理やり話しかける事はしません。万が一話しかけられ続けたらシカトして良いですよ。
最低限の必要な会話だけして「あとはオヤスミなさい」です。
注意点として「その人の腕を信用する事」があります。
寝ているのでカットの過程が見れません。起きたら「思ってたのと違う…」なんてことが無いとは言い切れないです。何度も通っているお店ならそこそこの安心感があるとは思いますが、新規で行くお店の場合は要注意です(笑)
本を持参する
小説や、資格のための勉強の本なんかを読んでいれば「邪魔してはいけないな。話しかけないでおこう」となるのが一般的です。
カットが始まったら「私集中して読んでます」アピールをしてください。
注意点としては、「何読んでるんですか?」「その資格のテストはいつですか?」なんて話しかけられる事案が発生することも。。
そんな時は「ああ、〇〇です…」と塩対応でも構いません。優しく返すと話が広がっちゃったりもします。
「うるせぇ、こっちは真剣に読んでるんだ」
というオーラで大丈夫です。
話を広げない返事
「はい」「そうですね」「ふぅ〜ん」
この3つをうまく使いこなしてください。
「今日いい天気ですね」▶︎「はい」
「これからお出かけですか?」▶︎「そうですね」
「〇〇って〇〇ですよね!」▶︎「ふぅ〜ん」
もうこれで「私、会話したくない」って言ってるのがわかります。
さすがに「不貞腐れ顔」だと機嫌の悪いだけの人になっちゃうので、余裕があれば少しだけ笑顔をお見せください。
なんで美容師は話しかけてくるのか?
美容師が色々話してしまうのは、お客さんにすこしでも美しく、かっこよくなって帰って欲しいという思いがあるからなのは確かです。結局は仕上がりに関わってきます。
でも相手に苦痛を与えては意味がないんですけどね。
お客さんの好み・生活感を知るため
お客さんのことを何にも知らないよりは
・好み
・性格
・仕事
・趣味
を、わかっていた方が「髪型の提案の幅が広がる」というメリットがあります。
「ああしたい、こうしたい」をできるだけ引き出して理想に近い髪型にしてあげたい。
そのためにはお客さん、あなたを知らないとダメなの。。
というわけです。
なので、新規の時ほど会話量はどうしても多くなりがち。
美容室ジプシーで会話が苦手なあなた、今の美容師の腕にそこまで不満がなかったらしばらくそこに髪を託してみてはいかがでしょう?
何度か足を運んでいくうちに、そのお店が「ほぼ無言。でも言いたいことは言える。リラックスできる空間」変わる可能性もありますよ。
店の方針で話さなければいけない事も
お店の方針は色々ありますが、「お客さんと沢山話せ」「無言で施術するな!」という美容室もあります。
これは「お客さんを自分のファンにして顧客をつけろ」という、なんともウザイ戦略です。
特に、アシスタントなんて先輩とお客さんの板挟みになる場合も。。
私が初めて働いたお店はまさにそうでした。
「上からは話せっていわれる。でもこのお客さんは話したくなさそう。でも話さないと怒られるからとりあえず話しとこ」
こんな感じで話したくないお客さんを犠牲にしていました。特にシャンプー中とか。
結構この例の犠牲者いるんじゃないかと。。ごめんなさいね。。
まぁ、その美容室はすぐに辞めましたけどね!
今は逆に「施術中は会話するな」というお店や、カウンセリングカードに「会話が苦手」と意志表示できるお店もあるので、会話が苦手な人はそのようなお店を選ぶという手もあります。
それとは別にコロナ禍なので「会話は控えめに」というお店が多くなってきていますよね。
そこはラッキーでイイかも。(そう捉えていいのかわからないけど)
美容師からみた寡黙なお客さんの印象は?
結論から言うと
大して気にしてません
寡黙なお客さん以外にもいろんなキャラの方がいらっしゃいます。
無言でいたい人も色んなキャラのなかの一人なだけです。
なので特に「あの人話さないから〇〇〜(ヒソヒソ)」とか思うこともないです。
個人的に思うとしたら「あの人不快に感じてなかったかな。あの会話は大丈夫だったかな。あんな質問してよかったかな」といった反省が多いです。なぜなら私もそちら側の人間なので。。
なので他のスタッフの会話を聞いていて「そこは踏み込みすぎだろ…、そこは触れられたくないって顔してるじゃん、それは今の時代聞いちゃイカン。。。」など思うところはたまにありますね。。
気にせず話さず、ただ座っていれば良い
美容室にはさまざまなタイプのお客さんがいらっしゃいます。
「会話が苦手」な人、口数の少ない人、結構います。
なので、何も気にせず遠慮なく「会話苦手アピール」していただいて大丈夫ですよ。
こちらは悪い気は全然しません。「あ、そーなのね」と察して簡単な会話で済むように心がけます。(なハズ!空気読めない美容師さん、変なルールの美容室、全国のコミュ症のためにがんばってくれ)
話したい人は話せばいい、話したくない人は話さなくていい。
こちらはお客さんが居心地よく、疲れないで過ごせるように心がけています。
「行きつけの美容室」って見つけるのは簡単ではないですよね。
ズボラ、コミュ症のみなさんが快適に過ごせるお店が見つかりますように。。
でも実際居心地の良いお店って、入って1分でわかる気もする。